今回は受験のお話です。いわゆるセンター利用入試というものが、10年くらい前からでしょうか、長く行なわれてきました。来年2021年から、センター試験が大学入学共通テストに代わりますので、その影響について考えてみます。
センター利用入試。
簡単に説明をすると。
国公立大学を受験する際には、各大学の個別試験(2次試験)の前に、センター試験が1次試験というような形で課されます。
他方、私立大学の入試では、各大学の個別試験のみで判断されるため、基本的にはセンター試験の受験は不要です。
もっとも、私立大学が入学者を増やすためなどの理由で、私立専願者であっても、センター試験の結果だけで合否を判定するという、いわゆるセンター利用入試というものが行われてきました。
合格枠は少なく、合格難易度は高いため、個別試験で受験をする大学の1ランク2ランク下の大学を、このセンター利用で狙うというのが、基本的な流れとなっていました。
こうした事情から、多くの私立専願者も、センター試験本番、センター模擬試験を受験してきました。
さて、これが変わるわけですが。
結論、大きくは変わりません。
従来のセンター試験と同様に、大学入学共通テスト、いわゆる新テストを利用するという方針を、多くの私立大学は表明しています。
もっとも、1つ注意すべきと個人的に考えていること。
それは、新テストで〇〇%とれているから、新テスト利用入試で合格できるだろう、一般受験で△△大学に合格できるはずといった、予想というか、感覚が今年は得にくくなると思います。
今までであれば、教える側も、「まぁセンター模試でこれくらいなら、□□大学はセンターで通るはず。」などといったことを言えましたが、これができなくなりますね。
なにせ、みな初めてになりますから。
ということで、個人的に思うのは。
今まで以上に、一般受験での合格にフォーカスして対策をすること、過去問対策に取り掛かる時期を明確にして、遅れが出ないよう短期・中期の目標を明確にすること。
これが大切だと思います。
言うは易しですが。
どうなるかは、誰にもわかりませんので。
念には念をという形での。
対策が必要ですね。