とある複業家の日記

日々の活動記録

受験英語の概観 実戦編 長文

f:id:shirocan:20200213204818j:plain

時期的に、受験勉強系の記事を多くあげています。自分の思考の整理にもなり、とてもよいですね。ニーズにもよりますが、英語のみならず、国語や数学、小論文、面接対策なども幅広く行なっているので、そうした内容も記事にしていこうかなと思っています。

 

実戦編も、単語・文法・精読、を続けてきました。

 

受験英語の概観 実戦編 単語 - 石井隆浩の日記

受験英語の概観 実戦編 文法 - 石井隆浩の日記

受験英語の概観 実戦編 精読 - 石井隆浩の日記

 

指導歴となると、10年以上となりますが、普段生徒たちに話していること、いままで話してきたことをまとめたものとなります。

 

自分の思考の整理。

 

その意味合いが強いです。

 

以下テキストの貼り付けです。

 


☆長文
入試問題で配点の大部分を占めるのは、当然、長文です。つまり、長文を読めないと点は取れず、当然、受験でも不合格になってしまいます。これまで、説明してきた「単語」「文法」「精読」の勉強は、すべて長文を読むためのものです。ここでは、それらの知識を使って、いかに長文を読むかについての具体的な勉強法をお話しします。

*「解く」ことに集中する
まずはじめに、最も大切なことをお話しします。それは、精読と長文読解の違いです。これを知らないと、長文読解に関して効果的な勉強は望めません。その違いとは、「設問への意識の有無」です。精読というのは、とにかく1文1文の構造を取り、勉強した文法がどのように使われているかを確認することが、テーマです。これに対して、長文読解は、「設問をいかに解くか」を考え、訓練する場です。これは、ものすごく大切なことです。本番の試験をイメージしてください。仮に制限時間が90分だとします。受験生は与えられた長文の内容をつかもうと一生懸命に読んでいきます。1文1文、精読のときのように構造を取りながら、内容を理解していきます。そして、全文読み終わったとき…90分が経っていました。
これは、極端な例ですが、いくら時間をかけて内容を理解できたとしても、設問を解いていない以上、1点ももらえません。つまり、言いたいことは、「問題が解けたか否か」で合否が決まるということです。当たり前のことですが、自習で長文読解をやる際、このことを意識できていない受験生が多く見受けられます。極端なことを言えば、「読めなくても解ければよい」のです。事実、長文で高得点を取る人は、全文の内容をしっかりと理解した上で、設問を解いているわけではありません。設問を解くために必要な部分だけを要領良く読み、正答を導き出しているのです。こんな事を言うと、「精読をやった意味がない」「そんなに要領良く読めるはずがない」と思う人がいると思います。当然、理想的には全文を読み、内容を理解し、正答を導けるに越したことはありません。しかし、実際にそれをやるだけの十分な時間は、実際の試験では与えられません。1文1文の構造を取ることが出来なければ、当然、長文は読めないので、精読の訓練はとても大切です。要領良く読めるようになるためには、それなりの訓練が必要ですが、最低限意識できることはあります(設問を先に読む、抽象的な内容の部分を重点的に読むなど)。具体的には、授業の際に説明しますが、自習で長文読解を行なうときには、とにかく「1点でも多く取るためにはどうすればよいか」を意識しましょう。できれば時間制限を設け、ひたすら読み解き、解答合わせの際に全訳と照らし合わせながら、本当に読めていたかを確認するようにするとよいでしょう。

*復習の仕方
では次に、長文はどのように復習すればよいのかについて話したいと思います。わたしは受験生のとき「ひたすらスラスラと読めるまで何回も読みなさい」と言われました。そして実際に実行しました。確かに、その長文はスラスラ読めるようになりました。しかし、他の長文に応用できたかというと…残念ながらそうではありませんでした。そこで、ここでは実際に自分が教えられる立場と教える立場の両方を経験して効果的と感じた方法を紹介します。『受験英語の概観』でも触れましたが、長文を読む上で最も重要なことは「前から読む」ことです。そこで、復習する際にも「前から読む」ことを重視しましょう。詳しく言うと、おそらくいま皆さんが授業で扱っている長文は、それなりの難度で、中には意味のわからない単語や前から読んだだけでは意味が把握できない文があるでしょう。しかし、自分で単語を調べたり、授業を受けることでそうした疑問点も多くは解決されるでしょう。ここで終ってしまっては、学習効果が半減します。そこで、復習が重要になるのです。つまり復習とは、「先生の説明を受ける前にはできなかったことをできるようにする」ことです。具体的に言うと、最初は意味のわからなかった単語や、文の構造を前から捉えられるように意識しながら読んでいくのです。また、その際には発音やアクセントも調べた方がよりよいでしょう。以前にも言いましたが、勉強はいかに効率的にやるかが最も大切です。つまり、量より質なのです。よく、受験直前になってあわてて発音やアクセントの問題集をやる人がいますが、非常に時間の無駄です。そもそもこの種の問題はほとんど出ず、出ても配点は非常に低いです。そうした無駄な努力をしないためにも、長文の復習時に合わせて行なってしまいましょう。まとめると、長文の復習において最も重要なことは、「その長文から学べることをできるだけ多く学ぶ」ことです。言い換えると、1つの長文の中で、単語や文構造、発音やアクセントに至るまで、できるだけ多くのことを学んでしまおう、と言うわけです。これをきちんとやれば、それほど多くの長文を読まずに済み、結果的には効率的に勉強できます。

 

以上となります。

 

jyuken-consul.jimdosite.com