英語学習。社会人の学び直しにも最適です。では、何から取り組み、どう力を養っていくか。
英語についても、多く記事にしてきました。
学生が受験勉強のために勉強をする、社会人が学び直しとして勉強する。
目的はさまざまですが、大切なことや根幹は変わらないものと考えます。
以下、整理してみます。
・語彙力
・文法力
・精読力(英文解析力)
・長文読解力(多読、速読)
基本的には、これらのチカラを順に、ないし複合的に高めていくことが求められます。
とりわけ、後半部分の精読力や長文読解力を高めるためには、「量と質」を意識する必要があります。
・精読力(英文解析力)
精読は、英語を読めるようになるためのとても大切な段階です。
この後に待っている長文読解で、正確に読み解くためにも、学習した文法事項がどのように使われているかを確認しながら、英文を構造的に理解することが大切です。
では、具体的には何をすればよいのか。
*SVを見つけることがスタート
精読といっても、一体どこからスタートすればよいかがわからない人も多いと思いますが、まずは「SVを見つける」ことがスタートです。
Sは主語、Vは動詞を意味します。
そもそも、日本語と英語とでは語順が異なります。
英語は、基本的に「誰がどうした」というSVがはじめに来て、その後に意味を限定する修飾語句が来て、情報をより具体化していきます。
つまり、英文を読む際には、まずSVを捉えることができないと全く意味がわからないということになってしまうのです。
とはいえ、SVを見つける作業はそう簡単にはできません。
なぜなら、難しい英文ほどSを修飾する部分が長くなり、SとVの位置がかなり離れてしまうからです。
このような場合でも、的確にSVを捉え、訳出できるようにすることが精読の1番のテーマです。
1文1文が訳せなければ、その集合体である長文も当然読むことはできません。
まずは、1文1文的確に訳せるように練習をすることが必要です。
*意味のまとまりをつかむ
もうひとつ重要なことは「意味のまとまりをつかめるようになる」ことです。
これを身につける手法としてスラッシュリーディングというものがあります。
これは、英文を読む中で、スラッシュを入れる位置にルールを設け、スラッシュとスラッシュの間をひとまとまりとして、意味を理解し、読み進めていくというものです。
この手法を使うか否かは別として、「意味のまとまり」をつかみながら読み進めることができるようになることが大切です。
慣れないうちは、実際に英文にスラッシュを入れながら、読んでいくこともひとつの手法でしょう。
「意味のまとまり」をつかむトレーニングを通して、英文を「前から読む」力をつけていくことが大切です。
・長文読解力(多読、速読)
精読が終わると、次は長文読解力を養成していきます。
ここでは、より量をこなすことが求められます。
もっとも、単に量をこなすだけでは、定着をするには至りません。
復習をする、見直しをする、何度も繰り返すことが求められますね。
*復習の仕方
長文はどのように復習すればよいのか。
「ひたすらスラスラと読めるまで何回も読むこと」。
これがひとつの目標です。
具体的には英語を英語の語順で読むこと、左から右に読むことを意識すること。
これが大切です。
1つの長文を何度も読むことで、前には気付かなかったことに気が付けるなど、学習効果は高まっていきます。
「その長文から学べることをできるだけ多く学ぶ」ことがカギです。
言い換えると、1つの長文の中で、単語や文構造、発音やアクセントに至るまで、できるだけ多くのことを学んでしまおう、というわけです。
これらをきちんとやれば、長文読解力は飛躍的に向上します。
英語学習においては、まずは量をこなし、質に転化していくことが求められます。
今回は、精読力や長文読解力を養成するという点にフォーカスしてご説明しましたが、リスニングやスピーキング、ライティングにおいても、基本的な考え方は変わりません。
英語上達は量と質!多読・多聴と、精読、ライティングの組み合わせ
目標を明確にし、量と質を両立させていきたいですね。