とある複業家の日記

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受験英語の概観 実戦編 単語

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時期的に、入試や受験記事へのニーズが高いと感じます。最近は4回に分けて、「受験英語の概観」という形で記事を出してきました。今回からはその実戦編という形で、生徒たちに話していることをまとめていきます。

 

前回の単語編の記事はこちらです。→

受験英語の概観 単語 - 石井隆浩の日記

 

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また、webライティングのお仕事もさせていただいているので、いくつかのプラットフォームで受験関連、勉強法関連の記事を書いています。

 

以下は、前回の単語編のより実戦編という形で、普段から話している内容をまとめたものです。

 

もちろん、初出しです。

 

☆単語
どの言語を学ぶにしても、単語の意味がわからなければ、読むことも書くことも話すこともできません。そこで、語学においては単語の暗記は欠かせません。しかし、暗記には必ずや苦痛が伴います。面白みが全くないからです。けれども、覚えない限りその言語を習得することはできません。では、どのように覚えていったらよいのでしょうか。

エビングハウス忘却曲線
皆さんは「エビングハウス忘却曲線」というものを知っていますか?
これはドイツの心理学者であるエビングハウスが人間の記憶に関して研究したもので、それによると、人間は覚えたことを、最初の1時間のうちになんと54%も忘れてしまうそうです。このことからもわかるように、人間は覚えたことを長い間頭の中に残しておくことができません。では、長い間記憶として残しておくためにはどうしたらよいでしょうか?答えは、一言で言えば、「繰り返し思い出す」ことです。つまり、何度も何度も思い出すことが不可欠なのです。

*締め切りを決める
では、具体的にどの程度の頻度で繰り返せばよいのでしょうか?このことを考える上で大切なのが、「締め切りを決める」ことです。具体的に説明します。例えば、今自分の手元に単語集があるとします。その中に収録されている単語数は、1000個のものもあれば、3000個のものもあるでしょう。単語を覚え始める前にやらなければならないことは、「何日で1周やるか」を決めることです。先に言っておくと、単語を多くかつ正確に覚えられるかどうかは、1冊の単語集を何回繰り返すことができたかによります。ですから、私も授業では基本的に1週間に200個という少し多めの量を出し、1週間で完璧に覚えることよりも、受験までにできるだけ多く繰り返すことができるようにしているのです。話を戻すと、例えば1000個収録されているものであれば、1日50個覚えれば20日間で終わります。受験まで、仮に200日あるとすれば、単純に計算して10回繰り返すことができます。1回目2回目はあまり覚えられなかったとしても、7回目8回目になればかなりの量を覚えることができているでしょう。また、これには私が強調している「継続の大切さ」も関係しています。もし1回で完璧にしようとしてたくさん時間をかけたとしても、なかなか先に進まず、早いうちに挫折してしまうでしょう。勉強において一定の成果を出そうとするならば、「継続すること」は不可欠です。「継続力をつける」ためにも、少しずつであっても毎日取り組むことが大切です。

*精読・長文読解の際に出てきた単語をどうするか?
単語は基本的には単語集で覚えるべきだと思いますが、当然、精読や長文読解を行なえば、英文の中に自分が知らない単語が出てくるでしょう。これらの単語を何か別のノート等にまとめて、覚えることについては、私は長所、短所の両方があると思います。まず長所は、単純に知っている単語量を増やせることです。単語集と合わせて受験まで何度も繰り返せば、単語集だけをやった場合よりも確実に多くの単語を身につけることができるでしょう。しかし、短所もあります。それは、ノートを作ることに時間がかかることです。特に、まだ基本的な単語があまり頭に入っていない場合、精読をやるにしても長文読解をやるにしても、ほとんどが知らない単語であることがあり得ます。その上で、ノートを作ろうとすれば、何時間かかるかわかりません。そこで、個人的には、基本的な単語は単語集で覚え、80~90%くらいできるようになり、余力があればノートを別に作って覚えるという方法が最も良いように思います。

 

以上です。

 

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