長く、人に教える、ということを仕事にしてきました。今も日々の活動の1つとして行なっています。その過程で、「勉強をする」とはどういうことなのかな、と考えます。私なりの見解を少しまとめてみます。
先生って何も偉くないと思うんです。
あくまでも「先」に「生」まれただけですからね。
「先」に「生」まれた以上、後に生まれた人に対して、何かを伝えるって当然のことですよね。
だから偉くもなんともない。
10年前くらいでしょうか。
ある小学生の男の子にこう言われました。
「先生答え持ってんじゃん」
そうだよね笑。
そう思い、ハッとさせられました。
話がかなり逸れました。
昔も、今でも生徒たちに何か勉強を教えるときにはこういった話をします。
「皆さん、好きなことってあるでしょ。音楽とかスポーツとか、何でもいいよ。音楽が好きだったら、好きな歌手ってたぶんいるよね。その歌手の魅力って、人に伝えたくなるでしょ。たとえば、『その人ってどんな人なの?』って聞かれるとするじゃん。そうしたら『〇〇ってグループに所属してて、△△って番組にも出てて。あっ、この前◇◇ってドラマにも出てて。ちなみに今度☆☆って曲が出るんだよ!』みたいに。どんどん話したくなるし、『ちなみに…』って言いたくなるでしょ。そう、ここが大切なところ。皆さんは先生じゃないから、プロみたいに人に詳しく教えられるようになる必要はないよ。でも、何か聞かれたときに最低限答えられなきゃいけない。もっと言うと『ちなみに…』って言えれば、かなり勉強が進んでいる証だね。」
長くなりましたが、こんな感じのことを生徒さんたちに話します。
人に説明できる必要はないと思うんです。
人に話したり、しゃべったりできるレベルになれば十分です。
勉強するって、学生でも、社会人でも、人に話したり、しゃべったりできるようになることなんじゃないかなと思います。
少し抽象的だったかもしれません。
「勉強をする」って、こんな感じのイメージ、私にとっては。
勉強をしている方に、少しでもヒントになればと思います。